このシステムは、
「職人さん(技能者さん)」
「雇い主さん(事業者さん)」
「元請さん・上位下請さん」
3方にメリットがあるといわれています。
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【職人さん(技能者さん)】
①CCUS情報で就労履歴や資格取得状況の
「見える化」できる
→適正な能力評価がされやすくなる可能性が高まります。
CCUSのレベル毎の年収目安が明確化されている
→技能レベルにあった賃金獲得につながる可能性が高まります。
②現場や勤務先が変わっても、継続して自らの能力の客観的な証明が可能
→職場が変わっても、継続したキャリアアップが可能へ
③カードリーダータッチで
→日々310円の建退共掛金を積立て
(元請が一括して掛金支払い)
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【雇い主さん(事業者さん)】
①雇用している職人さん(技能者さん)の数やその方々の保有資格、社会保険加入状況等が明らか
→取引先からの信頼が得やすくなる
と思われます。(=企業の実力の見える化)
②ハローワーク等の求人票にも「建設キャリアアップシステム登録済み」と記載できる
→転職希望者・新卒者などの
就労先選択の判断材料になり、有利
③技能者の能力評価と連動した専門工事企業の施工能力等の見える化(4段階評価)も令和3年度から開始されています。
「あの会社はあの工事に関する専門資格を持つ技能者が多くいる会社だからいいね!」
→受注数も増加
→事業者さんの収益や技能者さんの賃金アップにもつながる可能性
があります。
④出面管理のIT化、賃金や代金支払いの根拠が明確
→様々な方面との信頼関係強化
につながります。
⑤外国人労働者は建設キャリアアップシステム登録が必須です
→今後の人手不足に対する対策として、
外国人労働者雇用で戦力アップ
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「元請さん・上位下請さん」
①下請さんの実力や技能者数、資格の確認
→初めて一緒に仕事する下請業者の
実力や技能者の資格等(*)の確認
ができます。
→そのことで、施工の安心感につながります。
→下請会社との協働関係の見直しにも活用
できます。
*社会保険加入状況や安全衛生資格保有の有無、一人親方の労災特別加入状況
②PCを使って作業の進捗状況の確認や下請への支払いの適正化
→現場管理の効率化が可能です。
→作業の簡素化、ペーパーレス化
④増える外国人労働者の資格等の確認が容易に
(外国人労働者はCCUS加入が必須です)
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建設キャリアアップシステム(CCUS)とは、「技能者ひとり一人の就業実績や資格を登録し、技能の公正な評価、工事の品質向上、現場作業の効率化などにつなげるシステム」です。
国はかなりの力を入れてこのシステムの完全導入を進めています。
いずれ導入を・・・ということであれば、少しでも早く導入し、「就労履歴を蓄積」し、「職人さんの資格取得状況を明確化」し、「事業状況の見える化」を積極的に促進した方が、今後の展開に繋がりやすいと当事務所は考えます。